2025/2/22 - 3/23 『#百草サロン』それぞれの衣生活 10th



『#百草サロン』
それぞれの衣生活 10th 
in アチブランチ

百草衣生活研究処 (モモグサ  イセイカツ  ケンキュウジョ) > 安藤明子

会期  2025年2月22日(土) 〜 3月23日(日)      
    平日 10:00〜17:00     
    土日祝 10:00〜18:00     
    月曜定休(祝日の場合は火曜へ振替)

在廊日 2月22日(土) ・23日(日)

※自分の古着なども持参し、気軽にお試しの着付けもさせていただきます  
出品内容|百草サロン フレアゴムスカート ゴムズボン kiku上衣・ワンピース 定番タブリエ ブラウス ガーゼ布製品など  
特別出品|KIMURA`(靴下)

『#百草サロン|それぞれの衣生活』を倉敷意匠計画室より出版して頂いてから、10年目の年となりました。 当時から更に10年前の著作『安藤明子の衣生活〜ずっと着られる衣を求めて』以来のお客様のサロン生活を紹介させて頂いた本なのですが、それぞれの世界観に合わせ異なるデザインの頁を綴った、まさに手製のアルバムのような楽しく愛しい本を、編集からデザイン・装釘まで手掛けてくださった逸品です。
月日は流れ、百草サロン考案からは30年余り。私自身年齢を重ね、20代の当時立ち上げたコンセプトである「年齢・性別・体型を問わず」「ありのままの美しさを」との言葉を体現・受容する時が訪れました。時が経って改めて、長年の「ありのまま」やその時々のブームを受け留めてくれて来たサロンの包容力と可能性を、今だからこそ伝えられるのではないか、と思っています。  

纏うとき、着る人の個性やその時々の「ありのまま」「やりたいよう」に変貌自在なサロンですが、身体から離れ、脱いで畳まれたとき、ニュートラルで静謐な姿に戻ります。
着る人による能動的な行為「着付け」によりはじめて着用が可能となる衣服である以上、着る人に託す「着付け」についてのフォローが必要なことは、初めから装う形に裁断縫製されている洋服との違いから、明らかです。
展示してある時、抽斗に仕舞われている時のミニマルで静謐な姿は、サロンの本質的な姿ではありますが、広げて纏い、身体的体験により自ら体感しなければ始まりません。布地により履き心地も長所短所も異なります。
また「定型の衣服」「部品」コンセプトからの『重ねばき』も、実際に組み合わせてみてどんな感じなのか、また布の嵩張りを納めるコツなども、実際に試して頂き初めてお伝えできます。頭の中での想像と、手や身体を使いやってみる、は大きく異なります。  

年齢を経て美しく心地よい穿きかたやコーディネート、年齢は関係なくその方ご自身の感性に共感しお一人お一人に寄り添う対面の接客対応をさせていただき、皆さま「それぞれの衣生活」のお手伝いをさせていただけましたら幸いです。


◎minä perhonen*momogusa  裾袷サロン“ohayo"

minä perhonenとのコラボサロン。早春を感じさせるテキスタイルを、裾袷(すそあわせ)サロンに仕立てました。裾は二重になり、空気を孕んでフワリと柔らかな仕上がりに。 
強度は必要だがタックを作るため嵩張りを抑えたい上部は、グログランに似た定番の知多木綿小幅地「綿タッサ」を一重(ひとえ)に。“ohayo”テキスタイルの分量を多く楽しめるように綿タッサの幅は控えめにしています。 
『ランダムに刺繍の花々が浮かぶ“ohayo”は、天真爛漫に咲く花の声が聞こえてくるような愛らしい図案。花びらがふっくらと立体的に表現され、開花した花々が楽しげに語りかけてくるようです。リネンウールのファブリックは、繊細な凸凹のある表情と温かみのある風合いが魅力。』やわらかな手触りと適度な厚みがあります。』(minä perhonenオフィシャルホームページより抜粋)   

内側には裾あったかロングサロンを。上部が20/10ガーゼ、腰から下が縮絨ウールの薄手サロン。まだ薄寒い頃にはこのように主役サロンの内側に沿わせて。寒さが緩んだ頃には外側にし、重ねサロンを内側に沿わせて素肌に靴下で。 
裾なめらか(強撚綿)サロン、強撚綿系のミナコラボサロン(“jelly beans” “sea garden” “LIFE” “run run run”など)と、内外どちらにも重ねて楽しむのもお勧めです。中に柄や色を重ねるとほんのり透けて、とても美しく楽しい着こなしになります。


◎minä perhonen*momogusa  リボンサロン“paradis”

クレヨンで無心に描かれて広がっていく世界はまるで“paradis”(パラダイス)。このテキスタイルを、百草サロンというカンバスに全面生かすべく、リボンサロンをつくりました。
百草サロン定寸の筒状に縫い綴じた上部に紐通しをつくりグログランのリボンを通しただけのシンプルな型。
リボンを引っ張ってギャザースカートとして簡単に穿くことのできるサロンです。(この型には腰紐は付いていませんが、リボンを幅いっぱいに伸ばして結び、お手持ちの他のサロンの腰紐や、別売りの20/10ガーゼ腰紐を用いてサロンとしての着付けも可能です。但し基本的にリボンで穿くギャザーばきの想定で制作しており上部の折り返し分が無いため、紐を用いて穿く着付け時には丈は短めとなります。)
写真のベージュ地はポップで楽しい色づかいのため、地色よりやや明るめのシックな白茶のリボンを。対照的にシックな6色で構成された白地の“paradis”のリボンはアクセントとなる辛子色を。
どちらも6色のクレヨンの色を組み合わせ、トップスや靴下のコーディネートを楽しんで頂けるテキスタイルです。  
『“paradis” パラディス:パラダイス、楽園(フランス語)
この柄は、クレヨンの色や滑らかさを試している時に自然と生まれてきた人のような鳥を中心に描いたものになります。試し書きのテンションで仕上げていきたいと考えていましたので、下書きのようなものをほとんどせずに、6本のクレヨンを握り締めて無心で景色を作っていきました。』(minä perhonenオフィシャルホームページより抜粋)

「百草サロン」は、一点一点がそれぞれに部品として存在し、着る人による自在な〈サロン同士や、ワードローブの洋服やインナー、靴下などとの組み合わせによる〉コーディネートを着こなす楽しみが、コンセプトとなっております。こちらのリボンサロンのように単(ひとえ:一重)のサロンは、透けるのを防止したり汗取りや保温を兼ねたfoundation(その上に着る衣類のシルエットをより美しくするためのインナー)を、季節により中に身に着けるのをお勧めします。写真では、重ねサロン“ビリジアン”をインナー兼コーディネートのアクセントに、平ゴムを用いてリボンサロンのやや下位置にギャザー穿きするイメージでセットしました。接客の中でこちらのやり方もお伝えさせていただきます。
リボンサロンは、フレアゴムスカート、ゴムズボン、パンツやデニム、レギンス等に重ねて穿くのも、一枚ばきの時はインナーのペチスカートなどを着用するのもお勧めです。


◎ギャザーサロン 薄手タイプライターコットン
off white /mint

春の訪れが楽しみになる色合いの薄手のタイプライターコットンで、ギャザーサロンをつくりました。 ギャザーサロンの着こなし、お持ちのサロンやワードローブの洋服との楽しみ方を在廊時にお伝えしたく思います。

※はじめての方、穿きはじめて間もない方も、長くご愛用の方で以前の履き方がしっくりこない、着付けの思い込みを解放するなど、私自身の今日現在までの経験から、今の皆さまに合った着付けをお伝えしお役に立ちたいと思っております。体型や姿勢を楽に美しく整える着付けから、締め付けないけれど安定した着付け、シンプルで簡単な着付け、平ゴムを用いた穿きかた等、実践いただけるようにお伝えできましたらと思っております。 宜しければぜひお持ちのサロンで、またはサロンを合わせたい服装でいらしてください。



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